blue
なんとなく憂鬱が続く
続く 続く 続く
家の事をしたくない
掃除とか洗濯とかしたくない
意味もなくやる気がしない
理由もなくやる気が出ない
ワケはあるんかも知れんけど
追求したくもないし
だからそれこそが憂鬱なのだ
なんとなく憂鬱
家で明るく出来ない
元気に振る舞う気にもなれない
ウツとか無縁なヒトには
理解の範疇外
憂鬱そうな顔が家にいれば
イヤな気分がするだろな
そりゃそうだろう
だからますますやり切れない
でもやる気も出ない
だけど掃除とか洗濯とか洗い物とか
しなくちゃ生活空間は荒れるばかり
好きなことしたい
したらいいって云われるだけ
したらいいって云われるだけ
したらいいんだ
それだけ
部屋は荒れるばかり
ご飯を食べる気にもならない
続く 続く 続く
同じトコロで立ち止まる
うずくまる
頭だけぐるぐる回る
バターになりそう
どこにも行けない
酒を飲んで寝ても
起きる場所は同じ
どこにも進んでない
テレビ見て束の間笑って
暫くして空っぼに出会う
ギター弾いて気持ち良く歌って
キッチンに行けば洗い物
溜まった洗濯物
片付けなきゃ片付かない
仕事は行くけど
どこにも行けない
ネットカフェとか
カプセルホテルとか
散々検索して
散々検索してた自分に
何してんだと思う
何してんだ
逃げちゃダメだって誰か云う
僕も云う
でも
もうムリやねん
明日も仕事
明日も家
なんとなく憂鬱
は続くよ
どこまでだ
日曜の朝の憂鬱
休日の起床。
彼女が
「もうお腹減ったから起きる」
と12時前にベッドを出る。
彼女は、
平日、朝早くから夜遅くまで
残業協定のギリギリの
働き詰めの毎日の生活である。
特筆すべきは、
イヤイヤではなく、
仕事がまぁまぁ好きで、
と、云う点だ。
僕とは大違いだ。
で、今朝の僕は、と云えば、
明け方5時に一度目を覚まし
あかんあかんと思い乍ら
呑み直してしまい、の、
あげくの寝直しであったから
まだ寝られたのだけれど起きる。
ダラダラと午後を過ごす。
引っ越しの段ボールの回収を
今更頼んでいたのが
今日の回収予定になっていて
先方の都合次第の時間になるので
出掛けられないはずが、
夕方位かと思いきや
あっさり13時に撤収完了。
彼女が先週に新しく作った眼鏡が
不具合だと聞いていたので
作り直しに行く?と問うと
暑くてとても外に出る気分じゃない
と応えがある。
掃除機は使ってないが
クイックルで簡単に掃除、
そして、洗濯。
天気が良かったから
久し振りに外干し。
テレビを眺めてるうちに夕刻。
福岡の18時はまだまだ明るい。
「晩御飯どうする?」
と僕が問う。
「それやねん」を挿み
「外に出掛けられるん?」
と質問返し。
外食出来るほど
決してキレイな身なりではないが
「出来るよ」と回答。
「えっ!オムライス!
買って来てくれるん!(笑顔)」
オムライス?
それは予想外であった。
自転車で行ける距離の商業施設に
「ポムの樹」があるのだ。
あれは美味いもんな。
テイクアウトして来た。
お家で美味しく頂いた。
食後に、
少しだけ卑屈に
少しだけ嫌味に、
「僕といられて便利?」
と問うた。
「うううん。
幸せ。
総合的に幸せ。」
と返って来た。
あぁ、僕は、
彼女を幸せに出来ているのか。
良かった。
とても、とても、漠然とだけれど、
そんなにしょっちゅうではないけれど、
自分が存在している意味が見えなくなる、
と云うか、上手く云えないのだけれど、
そんな時がある。
最近は割りと、かなり、多くある。
僕を必要としてくれる存在がいる。
彼女に選ばれて、
そして、彼女を選んで、
良かった。
本当に良かった。
それでも、又、やがて、
闇は訪れるのだけれど。
1999/タイムトラベル
知らない町で
新しい生活を始めた。
昔のピンナップはみんな
壁から外して捨ててしまった。
本とCDが詰まった
沢山の段ボール箱は
開けずにそのまま
クローゼットにしまった。
落ち着いたら
未着手の本とCDは探そう、
なんて思っていたけど、
どうなるんだろう。
通勤用の本を探しに古本屋へ。
「あたしの一生
作:Dee Ready / 訳:江國 香織
小学館文庫」
「イリュージョン
作:Richard Bach / 訳:村上 龍
購入。
後者は既読の本なのだけれど、
とても若い時に夢中になって読んだ作品を
この年で読んだらどう感じるんだろう?
って買ってみた。
「カモメのジョナサン」(同作家)
を10代で初読した時は、
「なんだ 空って 飛べるんだ」
って普通に思ったっけ。
文庫本を開くと
古い集英社のしおりが出て来た。
後藤理沙、ナツイチ。
これも一つのタイムトラベル。
ですよね、藤岡みなみ嬢。
余談だが、
100円で買った「イリュージョン」、
現在は廃盤の希少本らしい。
35刷(今回購入分がそう)もされて
絶版かよ…。