Tiny Garden の楽々人生

谷川和久が綴る 時系列を全く無視した 雑記(not 日記)の倉庫

忌野忌

古い友人と久し振りに呑んだ。
 
最初に勤めた会社の先輩で、
7歳上だったっけか?
今は千葉在住。
 
僕のバンドのライブにも
ホントによく来てくれていた。
四半世紀程も昔の話だ。
 
「今更やけどさ」
と前置きして彼は云う。
「えぇバンドやったと思うねん」
「好きな曲いっぱいあってさ」
「ギター地味やけど好きやったー」
そして、畳み込む。
『何で売れへんかってんや?』
 
今となっては、
世間で売れるだけの実力がなかった、
と、胸を張って云えるのだが、
見事に全く客は増えなかった。
 
そもそも、
オレ、天才、とか思ってたから、
売れる為の努力なんかしなかったし、
「音楽以外のコトしないで生活したい」
などと生活感のないコトぬかしては
ただただ音楽と言葉と酒に夢中で、
「売れたい!!」「メジャー!!」
と云う熱量は圧倒的に低かった。
低い、どころか、あったのか?
 
そらあかんわな。
 
M.C.も上手くやる気ゼロだったし、
曲も…、好きな曲は多いのだけれど、
どれもシングルには切れん(涙)。
キラーチューン、切り札がない。
 
うむ、売れる要素がない。
 
 
このバンドの後期(※)に、
※解散はしていないので語弊はあるが※
現役素人女子高生と別バンドを組んで、
そちらは、結構、僕なりには、
プロデューサー的に俯瞰し、
売れるべく努力をしたし、
曲も超ポップ&クールで(当社比)
シングル切れそうな曲ばっかだったけど、
やはり売れなかった。
 
なんで売れへんかったんや?
 
やはり、
世間で売れるだけの実力も運もなかった、
ってコトだ。
結果が全てだ。 
 
そして、だから、今の僕になる。
それでいいのだ。