Tiny Garden の楽々人生

谷川和久が綴る 時系列を全く無視した 雑記(not 日記)の倉庫

When I'm Sixty-Four

※2006/12/8更新の記事より
 
 
夢想家、は、夢を見る。
 
太陽、は、輝き、
海、は、波打ち、
鳥、は、唄う。
 
哲学家、は、哲学し、
策略家、は、策略を練り、
政治家、は、まつりごとを治める。
 
現実家、は、現実を処理し、
太鼓持ち、は、太鼓を持ち、
皮肉屋、は、皮肉る。
 
惑星、は、巡り、
時、は、うつろい、
そして、
 
夢想家、は、夢を見る。
 
ジョンさんの「イマジン」、からの、35年。
さださんの「夏 長崎から」、の、20年。
 
相変わらず、世界は暴力に満ちている。
先の大戦の「終戦」以降、
一日たりとも、戦争のない日はあったのだろうか?
 
その、どこが、「終戦」なのか?
 
成長を過ぎ、年老い往く、人類の種の黄昏。
 
さださんの20年は、何かの種を蒔けたのだろうか?
いつか、何か、実るだろうか?
 
佐野さんの「サムディ」、から、25年。
 
信じていれば必ず夢は叶う、なんて、
信じちゃいない。
 
叶う願いもありゃ、叶わない願いもある。
それを認識した上での、
サムディ~いつかきっと、
ってーのは、それは、多分、祈り、だ。
おそらく、
至極、切実な、ギリギリの、祈り、だ。
 
夢を見る力をもっと♪
と、50歳を迎えた佐野さんは唄った。
 
人間は、馴れる動物だ。
痛みにも、暴力にも、絶望にも、変化にも、幸福にも、
少しずつ、確実に、馴れて行く。
 
自己防衛でもあり、タフな柔軟性でもあるのだろうが。
 
テレビは陰惨な事件の話題には事欠かないし、
誰も半年前の事件なんか憶えちゃいない。
 
自分に関係のない、自分に起こるはずのない、
どこか遠くで起こった誰かの出来事。
 
経験も、情報も、同じに、受け入れ、処理して行く。
その先に、何があるんだろう。
 
想像するコト。
 
夢想家、は、夢を見た。
彼、は、64歳にはなれなかった。
 
酒呑み、は、今夜も、酒を呑む。