Tiny Garden の楽々人生

谷川和久が綴る 時系列を全く無視した 雑記(not 日記)の倉庫

脳年齢

※2006/2/7更新の記事より
 
音楽頭脳が退化している。
 
ギターを始めた頃、とにかく、楽しかった。
お好み焼き屋の斉藤くんから¥5.000-で買った
中古のモーリスのアコースティックギター
僕にとってのギターは、
メロディを奏でる楽器ではなく、
常に、唄う伴奏の為、の、ギターだった。
ある程度、和音の押さえ方を覚えたら、
明星(と云う雑誌があったのだよ)の
「唄本」(歌詞とコードネームが書いてある)、
を、片っ端から、歌いまくった。
そこで、壁にブチ当たる。
唄う音域が、高過ぎる or 低過ぎる、曲、
押さえにくいコードばかりのキーの、曲。
簡単に云うと、
#、♭、が多く付く曲は面倒、ってコトだ。
なので、自分で移調を行ったり、
カポタストと云う道具を利用したりする。
カポタスト、とは、
ギターのネック(竿部分)に装着して、
チューニングを変えるアイテムだ。
同じ「C」コードを押さえているのに、
実際に鳴る音が変わるのだ。
便利ではあるが、絶対音感のある方には
混乱をもたらすのではなかろうか?
全くの音楽知識がなかった僕にとっては、
むしろ、
和音理論を理解するきっかけをくれた、
と、云っても過言では、多分、あるまい。
さて、移調の話しに戻る。
例えば、F#キーで書かれてるコード譜を、
自分にとって、
唄い易い、或いは、弾き易い、
キー、に移調して、伴奏するワケである。
最初は、勿論、書き替えていたのだが、
そのうち、段々、アタマの中で
移調が出来る様になって来た。
なんせ、中学二年から高校三年まで、
片っ端から、イロんな曲、触ってたから。
その頃のお陰で、よほど複雑でない限り、
簡単な和音進行は短時間でコピー出来る。
そして、
例えば、Cキーのコード譜を見乍ら、
「3度上げで弾いて」とか
「2度下げで弾いて」「Eで弾いて」等々、
に、瞬時に対応出来る能力が付いた。
 
付いてたはずだった。
その能力が落ちている。
落ちていた。
情け無い。
アタマは使わなきゃ退化するんだ。
常に現役でいなきゃ。