Tiny Garden の楽々人生

谷川和久が綴る 時系列を全く無視した 雑記(not 日記)の倉庫

THE SUN

※2005/2/8更新の記事より※
 
佐野元春さんが大好きだ。
 
と云う話しになると、
(と云う話しにはほぼほぼならないが)
ヤングから返って来る反応と云えば、
「あ~、知ってます、ドラマの主題歌のヤツ、好きでした」
 
勿論、話しを繋げようとして、
優しい気持ちで云ってくれているのは分かるのだが、
あー、あれかよ、って気分だ。
 
実は、ライブでもそう。
その曲、「約束の橋」。
 
'92年、ドラマ「二十歳の約束」の主題歌としてヒット。
ヒットを受けて、レコード会社はベスト盤をリリース。
おかげで、ファン層は、広がったかも知れない。
しかし、僕としては、何故?の嵐(by吉沢秋絵)。
だって、三年前のシングルなんだぜ?なんで今頃?であった。
 
そう、'89年のアルバム収録の楽曲。
ロックンロール色の強い、大好きなアルバムで、
その中の「約束の橋」は、浮いた感じに思われた。
 
シングルとして切られたが、僕からすると、正直、
他の曲がシングルチューンとしてはロック色が強過ぎて、
でも、シングルは切っときたいレコード会社のヒト達が、
これでお茶濁した感じかな?って印象。
 
そして、'92年、異例の再リリース、突然の大ヒット。
以後、ライブでも、盛り上がるナンバーとなった。
 
僕自身、特に思い入れのない曲だったので、
この曲で、観客が盛り上がってるのを見ると、
逆に、す~っと、醒めてしまうのであった。
 
新しいファンに対する対抗心もあったのかも知れぬ。
元々、みんなで同じにコブシ振って、って云う、
お決まりな盛り上がり方がキライ、ってのもある。
 
割りと最近、やっとこさ、
あ、いい曲だったのだな、と思えるようになった。
ま、テーマはまんま、「明日に架ける橋」なんだけど。
 
しかし、ヒットから遠ざかってるなぁ。
去年、5年振りのアルバムリリースの時は、
かの佐野さん自ら、なりふり構わず、
TV、地方のFM局、プロモーションに奔走してたけど、
果たして、納得行くセールスは得られたのだろうか?
 
「THE SUN」、地味だけど、素敵なアルバムだ。