Tiny Garden の楽々人生

谷川和久が綴る 時系列を全く無視した 雑記(not 日記)の倉庫

ガラスの巨人

先日
自作の楽曲「彼女の彼」と
カエラ嬢の「チョコレート」を
比較する話を書いた
 
よく分からない
と 添田くんから手紙を頂いた
 
僕の書いている文章を
誰かに読んで頂けているなら
しかも何かを読み取ろうとして
読んで頂けているのであれば
それはモノスゴイ喜びで
 
それも含めてイロイロ
反省して 感謝した
 
ヒトはヒトの間で生きて往く
多分 おそらく
 
さて
僕の書く楽曲は「調」で云うと
短調」のモノはほとんどない
結果的に印象が暗くとも
長調」のモノがほとんどだ
 
それは思春期からのアイドル
 ♪ 心はいつでもヘヴィだけど
 ♪ 顔では大丈夫
と謳ってたミュージシャンの
完全な受け売りで
自分でも音楽を始めた僕は
「ロックンロール」と
長調」にこだわった
 
※実際には勝手な思い込みで
※そのミュージシャンには
※「短調の楽曲は書かない」
※なんてポリシーはなかった
 
そう そうして 30年
そもそもの理由さえ忘れて
ルーチンだけで 今日に至る
♪ 酒に氷を入れて呑むのが好き
♪ それが誰の真似かもとうに忘れた
(りばいばる/中島みゆき/1979)
 
そして 僕の「彼女の彼」は
調だけは長調だが
全然 大丈夫な唄じゃない
 
弱くて狭い己れの
脆弱なテリトリーから
はみ出るコトもなく
手も伸ばす努力すらせぬまま
勝手に孤独になっている自分
を憐れむだけの唄だ
 
「チョコレート」は違う
 
僕も とっくに
誰かを守ってもいい
年齢のはずじゃないか
 
30歳の娘・息子がいても
オカしくはないはずなのに
オカしくしかないのは
オカしい話だ
 
甘えている場合じゃない
誰かを護ってしかるべきだ
 
少なくとも
自分の為だけにでも
荒地の中の希望の唄を
紡げるように
 
とりあえず
今夜は
この乾き切った真冬の
この乾き切ったこの街の
ありとあらゆる種類の
灯油ストーブの上のヤカンに
新しい水を
足し続けよう
 
眠らずに
 
多分 おそらく