現在の僕の生活リズムの中では、
一冊の小説を読み通すと云う作業は、
なかなかに時間が掛かってしまう。
そんな訳ゃなかろう、
なんて声もあるだろうが、
個人的には、そんな現状である。
「プラネタリウムのふたご」、読了。
(講談社文庫/いしいしんじ)
ここ最近のお気に入りの作家さん、
である、いしいしんじさんの物語、
は、そんなブツ切リの読書の中、
その度、その都度、
そちらの世界へ、瞬時に、
僕を導き、誘(いざな)い、
観客に、時には仲間に、してくれた。
※この下の十行、本文より編集の上、引用※
いいかい、<中略>
ただ、<中略>あんたにしかできないってことも、
ほんの少しくらいならある。<中略>
あたしだってね、あんたと同じように、
結局、自分にできることしかできやしない。
ただ大事なのは、その仕事だけは、
ぜったいに手をぬかずやりとおすことだよ。
いってごらん、
あんたの就いてるたったいまの仕事は、
いったいなんだね?
「たんぽぽ娘」、読了。
(河出書房新社/ロバート・F・ヤング)
短編小説集なので、
ブツ切りにはならず、一篇ずつ読み進んだ、
海外SF小説の日本語翻訳独特の読みにくさも含め、
心地好いロマンティック。
次は「ヒトデの星」(河出書房新社/北野勇作)、
「自分の中に毒を持て」(青春文庫/岡本太郎)寄贈by轟駿画伯。
いや、しかし、
いしいしんじ、すげーわ!