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Tiny Garden の楽々人生

Tiny Garden 谷川和久が綴る 時系列を全く無視した 雑記(not 日記)の倉庫

ライブとノルマとお客と演者

二年程前の、
かれこれ幾度か下書きし続けたまんまの、
下書きが残っていた。

二年も経てば、
ヒトも街も変わると云うモノだ。

こんな文章だ。





もう、15年とか20年とか25年とか昔の、
古い、古い、遠い昔話だ。

バンドでライブハウスに出ていた頃は、
お店によって程度の差はあったが、
何枚かのチケットノルマを課され、
ライブをしていた。

チケットノルマ、ってーのは、
◎人分のチケット代は実際の集客に関係なく徴収致します、
ってヤツだ。

お客さんを集める、と、云っても、
たかがアマチュアバンドに、そう簡単にファンが付くワケもなく、
友達に来て貰う、ってーのが現実で、
で、友達がそんなに毎回来てくれるはずもなく、
そもそも僕は友達もそんなに多くなく、
そもそも僕は地元でもなかったってのもあるし、
チケット代金を安くしたり、あげたり、含め、
結果、ノルマに達しない分のチケット代を、
自腹でライブハウスに支払って、
ライブハウスで演奏して(させてもらって)いた。

それでも、お客を『今は』呼べない代わりに、
『共演のバンドさんのお客さんは全部貰うぜ!』
ってな気合い、と、根拠のない自信、は、あった。
♪ 空回りのファイト ♪
下手雲古のクセして、である。

と、まぁ、そんなノルマシステムで、
ライブハウス側は、お客さんが入ってなくても、
取り敢えずは、チケットノルマ分の収入はあるワケだ。

さりとて、
ただでさえライブハウスに来るお客さんは、
飲食面でファーストドリンク以上のお金を落とさない、
ってーのに、
実際のお客がいないんじゃ儲かりようがないぜ、
ってんで、結果、
一バンド当たりのチケットノルマ枚数が上がり、
更に、出演バンドの数がやたら増える、って流れだ。

うん、3バンドで対バン、だったのが、
気が付きゃ、5バンド、6バンド、…となってた。

それでも、こうして、そうして、やがて、
数多のお世話になったライブハウスは潰れていった。
申し訳ないコトに、客も呼べない上に、貧乏で、
僕自身がお店さんにお金を落とさなきゃ、
店は潤わない、なんてトコまで、
その頃は、考えてもなかったのだった。
外でビール買って呑んでたぜ。
すまぬ。


さてさて、最近の僕は、
バンドではなく個人の弾き語りで活動をしている。
世間では、弾き語りミュージシャンを扱う、
小さなお店、ライブバー、が、増えているようだ。

そう云ったお店さんのブッキング内容を見ると、
5組、以上とかで、組んでいるトコロが多い。

バンドの時にも思っていたが、
5組以上のブッキングは、演る側も聴く方もしんどい。
少なくとも、僕自身は、しんどい、と思う。
個人的には、3時間以上も、
アマチュアの演奏なんざ聴いちゃいられない(笑)。

そんな、5組、とかの演者のブッキングが、
毎晩のように埋まっているお店さんもある。
シーンは盛り上がってるのだなっ、
なんて思ってたら、そうとも限らないらしい。

ノルマがない気軽なブッキングライブ、
が、売りのお店さんも少なくなく、
そんな中、その結果、
演者の誰もがあまりお客を呼べないのが、
いつの間にか常態化してしまい、
かつて集客努力してた演者も、
「あ、オレもそんなに必死に呼ばんでええねや」
「ってか、オレだけ頑張って呼んだら損やん」
ってな感じとなり、
やがて、呼べない、が、
呼ばない、或いは、
一応宣伝はしたよ~、よかったら来てね~、
程度のモノになって、
結果、ほぼ演者だけの発表会、
になってしまっていたりもするらしい。

実際に目にしたライブでは、
曲間のトークが、全て、共演者目線、内輪目線。
なんじゃ、そりゃ。

だって、そもそも、
詰めて座って10席の店で、
演者の控室なんかないから演者も店内にいて、
演者5組以上、って、ブッキングを組む段階から、
お店側が集客を諦めてるのと違うんか?
しかも、ノルマなし、って云うといて、
演者からcharge取るんかいな。

演者さんも、お店さんも、そんなんでいいのか?

ハイ、どうやら、それが、現実らしい。
イヤ、「現実的」なのだろう。

そんな舞台、楽しい?

僕は、イヤだな。
イヤ、イヤだなーって気持ちと、
じゃぁオマエさんはお客さんを沢山呼べるのか?
って問題は、
全く以て別なんだけど(泪)。