Tiny Garden の楽々人生

谷川和久が綴る 時系列を全く無視した 雑記(not 日記)の倉庫

父と猫

※2007/7/9更新の記事より
 
実家の父は、堅物である。
 
ま、父も母も真面目なタイプで、
素直に育った姉もやはりまた真面目だ。
何で?僕だけ、こんなになったのやら?
謎でしかない。
  
実家は、数年前、
何故か?突然に猫デビューをした。
ゲンタくんと云う利発そうなお子さんが、
老夫婦の相手をしてくれている。
 
何年か前に訪問した時に初遭遇したが、
実に、カワイらしい猫さんだ。
 
猫さんの遊び道具が
実家に見当たらなかったので、
墓参りに出掛けた帰りに
猫じゃらしを買って帰った。
 
初おもちゃってーのと、
まだ若いってーのもあったんだろうけど、
ゲンタくんは、超エキサイトした。
 
「ほら、見て下さい。
 ヒゲが前方にぶわって突き出すでしょう。
 興奮してるんですねぇ。」
などと、ムツゴロウさんの如く説明しつつ、
楽しく遊びまくっていると、
しばらく見ていた父が、
「こら、ゲンタ、
 遊び過ぎ、その位にしときなさい。」
と、云い放った。
 
…、父よ、猫なんだから。
 
父はこの調子で、姉夫婦の子供達にも、
「携帯電話は持っちゃいかん」とか、
「カラオケは行っちゃいかん」とか、
「テレビゲームはいかん」とか、
「プロレスは見ちゃいかん」とか、
父の目に「過ぎた」贅沢や
「過ぎた」遊興と写るコトを
禁止しているようだった。
 
現実的には、姉の裁量で
もうちょっとだけは
自由にはやってるみたいだけど。
 
幸い、姉夫婦の子供達も
真面目で素直に真っ直ぐと
育っている様子である。
 
おじいちゃん、
孫はもうちょっと
甘やかしていいんじゃない?
  
ましてや、猫はさ。
 
猫なんだから。

070626猫猫ブラシ