Tiny Garden の楽々人生

谷川和久が綴る 時系列を全く無視した 雑記(not 日記)の倉庫

インサイド、アウトサイド

※2006/8/15更新の記事より
 
夏の午後。
窓の方で、猫さんが騒いでるので、見に行った。
 
二階にある僕の部屋の、そこの窓のすぐ下には、
一階の屋根が広がっていて、
たま~に近所の野良猫さんがくつろいでたりする。
そんな時は、うちの猫さん(完全室内猫)、
「クセモノがおるるっ!」
と、御立腹なさるワケだが、はてさて。
 
うわっ、イヤな予感的中、網戸開いてるやん。
網戸ロックを忘れてたぜ。
敵退治バトルへ、網戸開けて、出ちゃったか?
我を忘れて変なトコまで行っちゃったり、
屋根のどっかでニッチもサッチもだったり、
だったら、カナわんぞ…。
 
幸い、そんなに深入りしなかった御様子、
うちの猫さんの回収作業はスムースに終了。
良かった。
 
あれ?お相手の声がすれども、姿が見えぬ。
 
ん? 発見。
雨戸のスキマに入り込んでるじゃねーかよ。
出れるのか?
もしや、ハマってる?
懐中電灯で、様子を探る。
ここらじゃ良く見掛ける猫さんだ。
既に、威嚇の声は消え、弱気な声。
おい、カンベンしてくれよ。
狭そうだけど、入れたんだし、
体はこっち向いてるし、出れるよな?
猫だもん。
 
…にゃぁ…。
って、そんな切ない声出すなよ。
 
しばらく様子を見よう。
レスキュー隊はそれからだ。
この暑さ、そんな狭いトコ、カンベンやろ?
え?もしかして、意外と快適?
 
一時間経過。
……、まだいるよ。
 
手は届かんしなぁ。
 
部屋に木刀発見。
何故?僕の部屋に木刀があるのかは
僕すらも知らぬ。
 
木刀を猫さんの方へ差し込む。
身をよじる。
ほう、動けるスペースはあるんじゃん。
つんつん、つんつん。
体を起こす。
ほう、こりゃ、大丈夫やな。
つんつん、つんつん。
のろのろした動きから急遽、
トン、トン、トン、と三段跳び
飛び出して行った。
 
あ、あっさりしてるのね。
 
うちの猫さんが、バトルの流れで、
入り込んでしまわなくって良かった。
うちの大きい猫さんなら、
絶対、リターン出来ん幅だわ。

ひらき

のびた

シャコタン