Tiny Garden の楽々人生

谷川和久が綴る 時系列を全く無視した 雑記(not 日記)の倉庫

穀物の雨が降る

谷山浩子さんの楽曲に
穀物の雨が降る』
と云う曲がある。
 
特に気にも留まるコトもなく、
1986年以来、
30年以上も聴き流していたが、
ふと、思い当たった。
 
季節を表す言葉、
穀雨
からイメージしたのだな。
 
そうだ。
絶対にそうだ。
字だけを見れば、
『穀』の『雨』だ。
そのままだ。
 
そこから、何故、
あんなこの世の終わり的な
暗黒のイメージが広がるのか、
は、全くの疑問ではあるが。
 
この曲を
橋本一子さんが編曲していたら、
どんな風になっていたのだろう、
なんて、
考えても仕方がないのだけれど。

父とステレオと私

あれは、中学生の頃であったか。
僕の反抗期は既に始まっていた
頃の話しだった、ように思う。
 
意味の感じられないルールばかりで
横暴な大人が幅を利かせている
学校と云う集団生活への
不満や怒り。
 
テレビのニュースから知らされる
世の偽善や不正やなんかを見ては、
「大人は汚い」と、思っていた。
 
上も下も右も左も
西も東も北も南も
赤も青も白も黒も黄色も、
今と違って線引きが分かり易い、
単純な牧歌的な時代だったのだ。
 
で、まぁ、僕は、
自分の偽善は思いっきり棚に上げた
典型的で青いステロタイプ
「怒れる若者」だった。
 
高校の後半では
「なんだ、子供も汚いじゃん」
って気付くワケだけれど。
 
で、でも、
「自分も汚いじゃん」
に気付くのはもっと後だから、
更に質が悪い。
 
ま、で、本人としては、
親を含めた大人社会全般に
「異議申し立て」を表明していた
(としていた)時期なんだろうけれども、
単純な「反抗期」でもあった。
 
お小遣いや
お年玉や
誕生日プレゼントや
クリスマスプレゼントやらは
受け取っておいて、
何が反抗期だ?、だし、
なんせ、このすぐ後には、
大阪への大学進学で、学費や
月々の仕送りまで出して貰っておいて、
ホンマ、何を云うてるんだか。
 
なんて、云えるのは、今の話しで。
当時は当たり前と思っていたのだ。
スポイル。
 
で、話は戻る。
中学生の頃だった、と、思う。
 
自分の誕生日プレゼントに
親にステレオをねだり
買って貰った。
 
レコードプレイヤー
ラジオ(AM/FM)
カセットデッキ(ダブルカセット)
アンプ
スピーカー
のセットである。
 
今更、気付いたのだが、
どう考えても相当高価だ。 
最近、母に確認したら、
やはり、当時の母も、
「ちょっと高過ぎるんじゃない?」
と、反対したそうだ。
 
そりゃそうだ。
 
だが、しかし、父は、
自身が音楽が好きだったコトもあり、
音楽に興味を持っている息子に対し
機会を与えるコトを優先した、
そうだ。
 
ありがとう、父。
 
そして、このすぐ後、
高校進学後の僕は、
本格的な反抗期を迎え、
そして父は単身赴任となり、
完全に疎遠な関係のまま、
やがて、そのまま、
僕は大学進学で長崎を離れる。
 
大学時代には
片手で十分に足りる程の回数
しか帰省しなかった上に
卒業後は30歳まで帰らなかった。
 
親不孝じゃなくって何だ?
 
ごめんなさい、お父さん。
ありがとうございます、お父さん。

蒼ざめたハイウェイ

米国のロックバンド、
チープ・トリック / Cheap Trick
のベスト盤CDを聴いていた。
 
『今夜は帰さない / Clock Strikes Ten』
(Rick Nielsen / 1977)
は、イントロのチャイムで有名な曲だ。
 
♪ Clock strikes ten it's a Saturday night ♪
と、ロビン・ザンダーが唄う。
 
昔からさんざん知っているメロディだが
今更気が付いた。
 
♪ Clock strikes ten it's a Saturday night ♪
= ↓ ↓
♪ ご ぜ ん ー    れいじのこ う さ  て ん ♪
 
『夢見る少女じゃいられない/相川七瀬
織田哲郎 / 1995)やないかい。
 
時間の話題から始まっとるし、
まんまやん(笑)。

バンディットQもしくはアイオー

サウンドトラックCDを持ってて
本編は見ていなかった音楽映画を見た。
女囚が組んだロックバンドのお話し。
 
タイトルは
バンディッツ / bandits』。
 
サウンドトラック、
以前に聴いていた印象は、
何だかまぁロックではあるものの
全体としてはウェットでマイナーで
あまりピンと来てなかったんだけど、
多分、同時期に入手した
別の音楽映画のサウンドトラック
(『プッシーキャッツ』2001/米)
が大好き過ぎたのも影響あるだろう。
 
たまたま一昨日に
何がきっかけなんだっけ?
YouTubeで一曲を観て聴いて、
本編が観たくなってしまって、
著作権的にはホントに
ホンっトにダメなんだけれど、
「二⊃二>動画」にあったのを
観っちまったんだよ。
 
1997年のドイツ作品、
女囚の組んだロックバンドの、
ロードムービーで、
ニューシネマで、
青春映画。
 
30だろうが40だろうが
青春映画なんだ。
 
ストーリー映画としては、
もうツッコミ所が満載(笑)。
青春映画、音楽映画、としては、
大好き、最高。
 
CDでは普通に聴き流していた楽曲、
「ワタシヲツカマエソコワナイデ」
が、
映画を見た後じゃもう
涙なくして聴けなくなった。
やっぱ、ウェットだな。
 
 
著作権に敬意を、
more & more。

 

 


Jasmin Tabatabai (Bandits) - Catch Me

マネー・チェンジズ・エヴリシング

マネー・チェンジズ・エヴリシング、
1985年のシンディ・ローパー
 
マドンナよりはシンディ、
マイケルよりはプリンス、
であった僕である。
 
勿論、当然、失礼乍ら、

当初、プリンスは見た目で無理だった。

でも『パレード』でやられて、
『サイン・オブ・ザ・タイムス』で降参した。
 
今は、マイケルも好きだ。
あんなド変態はやはり世界の宝だ。
 
話を戻そう。
 
多分、1985年、深夜のテレビ、
カウントダウンTV」とかであろうか?
『 マネー・チェンジズ・エヴリシング 』
のライブビデオクリップを見て
泣いてしまったた記憶がある。
 
ドラム缶を蹴り飛ばし乍ら
踊り叫ぶ彼女の
『何かよく分かんないけど漠然とした怒り』
に歌詞なんか無関係にぶっ飛ばされて
理屈抜きに涙が流れた。
 
1985年、
まだ今なんかよりずっと簡単に
右も左も上も下も
北も南も西も東も
赤も青も白も黒も黄色も
単純に簡単にはっきり判別出来た
牧歌的な時代だった。
 
時代は変わる。
ボブディランもそう云っているじゃないか。

 
 
全くどーでもいーが、
同1985年に日本のバンド『レベッカ』が

ヒットするのであった。
『ラブイズキャッシュ』と
『マテリアルガール』は

未だにイントロでは判別出来ない。
どちらも名曲だ。

すべてはこの夜に

『すべてはこの夜に』
 
1984年、佐野元春さんが
「ジュリーの為に」
書き下ろした曲だ。
 
ジュリーサイドから楽曲の発注を受けた
当時の若き佐野さんのエピソードとして、
””沢田研二の曲を全て聴いた上で書いた””
と、あるが、多分、いつもの嘘だ。
 
どうしてあの人は、
あんな街の聖者みたいなクールな顔で、
至極真っ当なコトを話している体で、
悪気なく嘘を吐くのだろう。
 
『ライブ中は物凄く動きまわるから
 ステージのあちこちに
 エネルギー補給用のバナナが置いてある』
 
だの、
 
女性に云われて一番傷ついた言葉は?
と問われて、
『早く家に帰りなさい』
 
だの、
 
好きな食べ物は?と問われて、
『ポテトサラダ』
『ライブが終わってホテルに戻ると
 大体ポテトサラダが用意されてるから
 そう思うようにしている』
 
だの、
 
好きな食べ物は?part-2
『レンコンチップス』
 
だの、絶対、嘘だ。
 
で、
『すべてはこの夜に』、その後に
吉川晃司のシングル曲となるのだが、
僕の当時の記憶において吉川くんは
♪ だきしめてこっしぃいー ♪
と歌っていたと保存されていたのだが、
改めて聴き直してみると、
普通に、
♪ 抱きしめて欲っしいー ♪
と歌っていた。
 
記憶のウソである。
 
 
ジュリー版の編曲は、井上鑑さん。
吉川くん版の編曲は、
ジュリー版で鍵盤を弾いていた西平彰さん。
西平さんの版の方がギターが利いてて
( ↑↑ 鍵盤弾きなのに…)好きだ。


ハッピーエンド