Tiny Garden の楽々人生

谷川和久が綴る 時系列を全く無視した 雑記(not 日記)の倉庫

地下鉄の鳩

実家に帰った時に、
母の「読み終えた本置き場」で発見。
 
「地下鉄の鳩」西加奈子さん(文春文庫)。
 
西さんの本は、僕自身は
1冊か2冊は読んだコトあっただけだけど、
はて?母が読むようなタイプだっけ?
と、夜中にパラパラと読み進めてみるが、
母よ?何故?これ選んだ?
なんでや?(笑)
なぜ?の嵐(©会員番号25番)である。
 
母の選書の基準はよく分からない。
おそらくは
新聞やテレビで紹介されたモノから
(インターネットとは無縁である)
興味のあったモノをピックアップ
しているのであろう。
 
確か、少し以前には、
「話題だったから」と
自己啓発的な本を買ってみたモノの
書いてあった提案は
「ぜんぶもうやっていた、不要」
と、コロコロと笑っていた。
 
で、「地下鉄の鳩」は、
大阪ミナミの夜の街の世界の片隅の
(この世に片隅なんかないけど)
客引きの男、ホステス、オカマ、
達を中心としたお話しだ。
 
場所的には、
まさにジャストにピンポイントで
僕がお店をしている界隈の話だが、
それを知ってて、と云うのは、
まず考えられない。
 
ホンマ、なんで?である。
 
長くはないお話なのだが
帰省中には読み終われず、
母に、
「この本、読み返しそうですか?
 頂いて帰ってもいいですか?」
と訊くと、可、との回答だったので、
持ち帰って、ようやく、読了。
 
現場の土地勘があるのも含め、
柔らかい関西弁の会話も含め、
とても面白く読んだ。
 
よしこの街で明日も頑張ろう。
夜の街、夜の仕事。
ぐるっぽー。