Tiny Garden の楽々人生

谷川和久が綴る 時系列を全く無視した 雑記(not 日記)の倉庫

父と母のロマンス

娘にも息子にも
娘婿にも孫にさえも
そして飼い猫さんにさえも
厳しかった父であったが、
 
今更分かった衝撃の事実。
 
自分の配偶者だけには
甘々の大甘だったようだ。
 
 
父は
母に
 
魚の骨を取ってあげて食べさせていた。
 
そんな場面は見たコトない
から
決して父は子供たちには
見せようとはしなかったのだろう。
 
そんな内緒話をノロけて
カミングアウトした母は、もはや、
「自分でほぐす位だったら
 わざわざ魚なんか食べない」
と、きっぱりと云い切る。
 
 
そして、
僕の幼少期の話し。
まだ給料だけでは赤字で
賞与でどうにか補填出来る程度の
ギリギリの家計状況の下、
母は、生まれたばかりの
汗びっちょんの赤子(僕)の為に
当時まだまだ高価であったクーラーを
父に一言の相談もなく父の賞与にて購入。
 
「気付いてたとは思うんだけどねぇ」
……、
父は何も云わなかったそうだ。
 
 
とか、
 
退職以降は、
母の誕生日には毎年
花を送って
写真に収めていた。
 
とか、
 
今になって、
さも自慢ではないかのように
明らかに自慢して、
 
「あたしにはやさしかった~」
 
と、嬉しそうに笑う母は
とてもステキだ。