Tiny Garden の楽々人生

谷川和久が綴る 時系列を全く無視した 雑記(not 日記)の倉庫

ロックンロールの血脈

ロックンロールの神様は、
美しい楽園の景色だけを見せつけて、
なかなか、どうして、
そこに招き入れてはくれない。
 
 
言葉や音楽に対する審美眼があったとして、
受け取るセンスが優れていても
自分自身で言葉やメロディを生み出す
センスには恵まれないヒトがいる。
 
音楽の技術的なセンスはあっても
自分自身の音楽を作る
センスには恵まれないヒトがいる。
 
センスはあるのに
表現方法に巡り合えないヒトがいる。
 
自分は何者かであると自覚し乍ら、
或いは、過信し乍ら、
自分の頭の中にある、理想の、
カタチのない美しいモノを、
カタチに出来ないヒトがいる。
  
自分の頭の中にある、理想の、
美しいモノをカタチにしたのに、
その奇跡的な奇跡を、奇跡として
継続出来ないヒトがいる。
 
自分の頭の中にある、理想の、
美しいモノをカタチにしたはずなのに、
他者の理解・評価を
得られないヒトがいる。
 
 
ロックンロールの神様は、
美しい楽園の景色だけを見せつけて、
なかなか、
そこに招き入れてはくれない。
 
 
自分の、或いは、誰かの、
ホンモノのロックンロールの
瞬間に、関われたのなら
それでもラッキーなのか。
 
いや、その音楽に、
否、音楽じゃなくっていい、
何か特別なモノに
出会えただけでも
ラッキーなのか。
 
それもめぐりあわせか。
 
まぁ、
ロックンロールだか何だかの神様、
なんてのがいるなら、
の話だけど、ね。
 
 
そして、それでも、
僕は、楽園を夢に見て、
言葉とロックンロールを辿る。