大学生の時に、
社会学のゼミの合宿でM県に行った。
(ちなみに社会学部ではない…)
1988年だったのかな?
往路を同乗させてくれた
友人の車の中では
『ボウイ』の解散ライブの音源が
ずっとずっとずっと鳴っていた。
M県地元の高齢者の数名へ、僕は、
報道の受け取め方について
簡単なアンケートを行ったのだが、
設問の前提を間違っていた。
「どの報道機関をどの程度信頼しますか」
と云った簡単な質問群だった、
と記憶しているのだが、
質問が通じなかった。
「信頼する?」
と云う質問はどういう意味?
と云う反応であった。
まだ、テレビと新聞の時代である。
おそらくは、先の大戦中に
情報被操作を経験済みであろう世代、
へのアンケートであったのだが、
国営放送、民間放送、新聞、について、
「信頼しない」
などと云う選択肢は、そこには
そもそも存在しなかったのである。
自分が課題としようとしていた問題
への取り組み方の修正
に即座に対応出来なかった僕は、
結局、この合宿を無駄に過ごした。
♪ 優しいおじさん ニュースで喋ってる
♪ 知ってる全てを話しちゃダメみたい
♪ この国の処方箋が見たい
♪ 犬が吠えて近づけないよ
♪ 報道機関が優しく君を包んでる
(THE NEWEST MODEL/1992)