随分と前に、
通っていた学校の校歌が変拍子だった、
と、云う話を書いた。
長崎の五島列島、福江島、
福江市(当時)立緑丘小学校の校歌の話だ。
同じく五島列島のとある学校は、
「私達の学校には校歌がありません」
と、ユーミンに校歌を依頼し、
実際に楽曲を作って貰っている。
なるほど、きっと、緑丘小学校にも、
校歌がなかった時代があったのだ。
それなら、と、
当時の校長だか、町長だか、が、
酒の席か何かで、
徒然なるままに歌った鼻歌メロディを、
校歌にしたのではないだろうか。
きっとそうに違いない。
迷惑を被ったのは、音楽教師だ。
録音されたカセットテープを渡され、
「伴奏ばつけんね(伴奏をつけなさい)」
と命令されたものの、
4拍子でも3拍子でも割り切れない、
謎の変拍子含みのメロディなのだ。
彼(或いは彼女)は必死に頑張って、
何とか辻褄を合わせたのだ。
きっとそうに違いない。
こないだ、
帰省の際に卒業アルバムを確認したが、
校歌に作詞者作曲者の記載はなかった。
・・・
きっとそうに違いない。
過去の記憶をほとんど引き出せない僕が、
何故かこの曲は覚えている。
通った他の二つの小学校の校歌も、
中学以降の校歌も覚えていないのに。
小学校3年から6年の夏までの、
福江での三年半の間に、
変拍子、プログレッシブロックの血が、
注入されたのであった。
きっとそうに違いない。
https://youtu.be/bYU3VXcNmIo