Tiny Garden の楽々人生

谷川和久が綴る 時系列を全く無視した 雑記(not 日記)の倉庫

バッタ奇譚

友人のマンションを
訪れた時のコトだ
 
ショウリョウバッタが一匹
9階の踊り場の壁にいた
 
近所の子供が連れ込んだのか
理由は分からないが
壁にぽつねんと張り付いている
 
好きでそこにいるのなら
それで全くカマわないのだが
何かワケありな気がして
ひと奮闘して捕獲して
一階まで降りて
緑のあるトコロで放した
 
数時間して
友人の部屋から帰る時
ドアを出て暫くのトコロに
又しても
一匹のショウリョウバッタ
 
近所のガキども
何匹バッタ逃がしとんねん…
 
と思いつつ
再び捕まえようとしたが
壁だらけだった踊り場とは違い
開放的な廊下では
逃げられてしまった
 
遥かに飛んで行く
ショウリョウバッタ
 
大丈夫なのか?
キミの飛行能力は
9階からでも
着地出来るのかい?
 
僕の不安をよそに
バッタはひたすら水平に
空を翔けて往く
 
力尽きたりしないよね
ちゃんと辿り着けるよね
仮面ライダー
バッタがモチーフだもんね
強いんだよね
 
考えたトコロで
覆水盆に返らず
やむなし
僕は帰路についた
 
 
後日
この話を友人にすると
 
「いやそれってもしかして…」
 
 
 
そのバッタは
そもそも9階がおうちで
パパもママも兄弟もいて
たまたま一人のトコロを
僕に見つかって
ワケの分からん地上に降ろされ
その後 苦労に苦労を重ねて
道を尋ね歩き
ようやく探しあてて
9階の我が家へ帰還したトコロを
再び僕に遭遇し
「あ!あいつや!
あいつに捕まったら
変なコト行かされる!」
とパニックになり
逃げてしまったのでは
 
 
 
と云うではないか
 
同じ個体!?
そんな発想!?
 
だとすれば
良かれと思って僕は
何て非道いコトを
してしまったのだろう…
 
マルコなのか
ハッチなのか
分からないが
赦して欲しい
 
♪ はるか~草原を~ ♪
 
 
 
 
<全くの余談>
 
ショウリョウバッタ
大量にいたらそれは
ショウリョウバッタではなく
タイリョウバッタなのだろうか
 
いえ違います