母のコトを、長い間、
おっとりしたヒトだと思っていた。
思春期に家族と距離を取ってしまった、
そのまんまに実家を離れ、
疎遠なまんま四半世紀超。
最近になって、ようやく、
母や家族のコトを知れるようになった。
意外なコトに、母は、
せっかち、なヒトであった。
かなりの、である。
さて、長崎市。
大阪市内でしか見かけない、
「待ち時間表示」の「歩行者用信号」
が、大阪以上の数(多分)あるのだ。
最初の一機は30年以上昔からあった。
それは、きっと、長崎の、
「新しいモノ好き」の気質であろう。
しかし、相当数、増えているのだ。
さては、長崎、せっかちか?
長く大阪に暮らし、
長崎に戻った友人は云う。
「大阪とはタイプが違うねんけどな」
と。
車の運転では、
イライラさせられる場面が多いらしく、
なんでも、黄色信号だと、
大阪なら「はよ行かな!」となるのが、
長崎では「はよ止まらんば!」となる、
と、云う。
そして、車線変更等においては、
しれ~っと、ふんわり、しっかりと、
こっちの進路に入って来やがるらしい。
僕自身は、
長崎での車の運転経験はないまま、
電車やバスから眺めているだけでも、
長崎で車の運転は絶対にしたくない、
と、思っていたが、
いや、無理だわ。
随分と時間がかかったが、
僕は、母が、大好きだ、
と、堂々と、云えるようになった。
ありがとう。