Tiny Garden の楽々人生

谷川和久が綴る 時系列を全く無視した 雑記(not 日記)の倉庫

雨と香水のにおい / 轟 駿

♪ 忘れたいのに思い出せない
と、トムさんは唄う。
 
僕には、学生時代の記憶があまりない。
 
登場人物は何となく覚えている。
クラスが一緒だったとか、
部活動が一緒だったとか、
そんなおおまかな関係性は思い出せる。
しかし、どんなエピソードを共にしたか、
が、ほぼ記憶にないのだ。
 
情けなくもあり、申し訳なくもあるが、
家族との記憶もそうなので、ご容赦頂きたい。
 
それなのに、変なコトだけ、
変なタイミングで、思いだしてしまうモノで、
それは僕の脳内の謎。
 
高等学校時代の同級生と雨と傘の記憶。
 
雨の下校時やなんかに一緒になると、
彼は、傘の持ち手の柄を軸に、
傘をぐるんぐるんと、
駒を逆さにしたかの如き状態で廻し乍ら、
隣りやなんかで歩くもんだから、
水しぶきがこちらに飛んで来て、
文句を云うたもんだった。
ゼニヤッタモンダッタ ♪
 
でも彼はやめなかったよなー。
 
大人になった彼から、
その癖は抜けたのだろうか。
気になるトコロである。
確かめる術もなく。