二年程前の、
かれこれ幾度か下書きし続けたまんまの、
下書きが残っていた。
二年も経てば、
ヒトも街も変わると云うモノだ。
こんな文章だ。
水商売を始めた。
なるほど、文字通り、水商売だ。
どこかの本のタイトルで云うならば、
100円のコーラを1000円で売るような商売だ。
勿論、がつんと初期投資もあるし、
最初から順風満帆な経営とは行く筈もない故、
お店への更なる投資は別として、
そもそも、兎も角、
私生活は切り詰めなくてはならない。
有難いコトに、
「他所でお金を落とすなら」なんて、
わざわざ来店してくれる友人がいる中、
ましてや、まさか、
僕自身が外食なんざは躊躇われるし、
何より、そんな、好意の友人から、
対価とは云えど、金を取るのは、
正直、抵抗がある。
誰かが云うように、僕自身思うように、
僕は、きっと、おおよそ、
商売には向いてないのだろう。
いつか慣れるのだろうか?
いつかなれるのだろうか?
でも、そう、
カウンターの中から眺める景色は、
楽しく酔っ払う人々を、素面で眺めてる、その景色は、
なかなか、素敵なんだなー。